株式会社 GRAZIE グラッツィエ
大きなパッチリとした目になりたい!そんな女性の願望を叶えるまつげエクステ。10年以上前、他社に先駆けてエクステ専門店を心斎橋で初めて開いたのが株式会社 GRAZIEです。今ではまつげエクステだけでなく、女性のための最新増毛サロンも展開しており、確かな技術力が信頼出来る老舗として女性の美を支えています。
美の追求に欠かせない「毛」を使った、たくさんの女性に笑顔をお届けしている働き方について、株式会社 GRAZIE 代表取締役 重原佳子様にお話を伺いました。
★第2回大阪府男女いきいき優秀賞受賞
まつげエクステとは、まつげエクステンションのことで、『マツエク』『エクステ』などとも言われています。皮膚やまぶたに直接まつげをつけるのではなく、今生えているまつげに人工毛を装着し、ボリュームアップしたり長くしたりするものです。
重原さん『元々美容に興味があって。この世界に入ったのは、母に勧められて美容学校に行ったのが一番のきっかけです。その後卒業して、10年ほど下積みという感じでエステの会社で働きました。当時はカウンセリングの仕事をしていて、お客様に美容のアドバイスをする仕事です。その後、独立したのは27歳です。独立資金は、父に援助してもらいました。
最初はエステサロンを経営していたんですが、独立した2年後、店舗のスタッフからマツエクをやりたい、という声が上がったんです。それがきっかけで、そこから技術を学んで、まつげエクステ専門店を関西で最初にオープンしました。
まつげエクステも進化していて、最近はいろんな毛で作られているんですよ。種類もたくさんあります。色々使い分けて、まつげの長さを変えたり形を変えたりするんです。』
女性が生涯働き続けるのも珍しくない時代。年を重ねても、ライフステージが変わっても、自分らしく働き続けられる環境に居続けることができるのか?美容業界も様々な課題があります。
GRAZIEは現在、若くして独立の場を提供。使っていない店舗をシェアサロンとして貸し出し、個人サロンの経営を促進しています。
気軽な独立店、シェアサロン
重原さん『以前は、店舗としてビルのフロアを借りていました。シャンプー台も施術台も全部置いて改装して。そしたら、その数ヶ月後になんばマルイ様から出店オファーがあり、「うちで出店しませんか?」って。チャンスだ!と思って、すぐに「やります!」
ビルはそのままにして、なんばマルイさんで店舗を出させてもらいました。
でも店舗を出したはいいものの、前のビルは借りたままで、家賃も払い続けていて…。もったいないな、何かすることないかな、と思っていて。そんな時に、昔辞めたスタッフの方から連絡があったんです。一緒に働いていた当時から自分でお店を開きたい、って言ってた子なんですけどね。その時は自宅サロンを経営していたんですが、方向性に悩んでいて…。その時に「空いてる場所があるからうちでやってみる?」って提案したんです。「心斎橋の好立地、内装も全部整ってるし、1ヶ月5万円のベット代だけだったら、万が一失敗しても大丈夫じゃない?」って。
私は幸い父に援助してもらえたけど、若くして独立したい人は、なかなか銀行からお金を借りることはできないだろうし、そんなにすぐにお金も貯まらない。シャンプー台なんて初期費用100万円はしますし。結局、自分の店を出すことが夢で終わってしまう人が多いんです。そんな人に空いてる場所を貸していったらいいんじゃないかなって。今では6店舗が入っています。シェアオフィスのサロン版みたいなイメージですね。難しい集客も、一緒に入居している個人サロン同士が協力し合ってできるんです。
自由に働けるので、今の若い子たちの働き方には合っているんじゃないかな、と。やる気がある人がどんどんやったらいいと思うんです。私は自分がカリスマになってどうこうするんじゃなくて、目の前の人達がどうやったら楽しめるかなって考えて、環境をつくるのが好きなんです。』
★シェアサロン店舗一覧
*小顔職人
instagram
https://www.instagram.com/kogaoshokunin/
*Total Beauty Salon
HTJ(エイチ ティー ジェイ)
https://www.instagram.com/yu_ki827666
*脳疲労リセットサロン
KARUNA BIO(カルナ バイオ)
*美髪専門(トリートメント 縮毛矯正)
CUORE Labo (クオーレ ラボ)
*nail salon
three nine (スリーナイン)
現在、まつげエクステだけでなく3D増毛という最新技術も取り扱っています。3D増毛は、健康な髪の毛1本1本に人工毛を手作業で結んでいく技術のこと。薄毛だけでなく、手術の跡を隠すため、自宅で簡単にお手入れをするため、といった様々な理由で多くのお客様に選ばれています。
まつげエクステスタッフの第2ステージ
重原さん『今は専業主婦も少なくて、女の人も一生働く時代ですよね。でもこの仕事は、60、70歳になっても出来るかといったら難しいんです。老眼でだんだん見えなくなってくるし、そもそも働く場所がない。国家資格の中で一番使われていないのが美容師免許、と言われているんです。心斎橋で70歳のおばあちゃんが髪を切っているか、といわれてもなかなかいないですよね。今後も働き続けるためにはどうしようかな、と。
そんなことを考えていた時に、たまたま貰っていた増毛のパンフレットを見て。これだ!って思って。そこからスタッフさんに技術を学びに行ってもらって、スタートしました。増毛だったら、若いスタッフに施術されるよりも、長年働いたスタッフにやってもらった方が安心ですよね。増毛技術も鍵編みのように編んでいくものなので、施術師の技術差もほとんどないんです。トラブルも少ないですし。そこから30〜40代の女性ばかりを集めて、増毛サロンをオープンしました。』
海外にも増毛技術を!
重原さん『以前、キルギスの女の子たちにマツエクの技術を教えてあげて欲しいって言われたことがあったんです。男尊女卑がひどい国なので、女の子が自分で稼げるようにしてあげて欲しい、って。でもマツエクの技術は危ないし、言葉の違いもあって教えるのは難しいということで、その時はお断りしたんです。
でも、マツエクはダメでも3D増毛なら…増毛だったら危なくないし、言葉が違っても技術を伝えられる。この3D増毛は本当にすごい技術だし、海外にも髪の毛で悩んでる人はいっぱいいてるはずや!って思って。そこから色々と人が繋がって。マレーシアに住んでいる日本人が技術を習いに来てくれて、今ではマレーシアで展開しています。他にはシリコンバレーで活動している方もいますね。すべて紹介から繋がってますよ。海外では、日本人というだけで安心安全というブランドになっているので、技術を高く売ることができるんです。日本人の人にやってもらいたい!というのがあるみたいですね。いろんな国に広がっていくといいなと思っています。
SNSは一切しないし、テレビも見ないし、朝はジムに行って出社します。そうしないと、要らない情報がいっぱい入ってくるんですよね。それらの情報を得て、何かに活用できる仕事をしているのであれば、見とかないと知っとかないとダメだなとは思うんです。でも私の今の仕事に世界情勢や芸能人、事件の話は全く必要ないことなので、全部シャットアウトします。ストイックなんです(笑)。美容系の社長なのにFacebookしてないなんてびっくりします!ってよく言われるんですけど…繋がる人は必ず繋がると思っているので。SNSしなくても、マレーシアやシリコンバレーと繋がっていますしね(笑)。
これからは、もっと自分の枠を広げたいです。次の扉は開けてみないとわからない。次に何かが来た時に、また考え、扉を開けることをやっていきたいですね。』
重原さんのこれまでの事業はすべてが「人」を活かすことが中心にあり、そこを軸に進めた結果、新しいビジネスモデルになっていました。ストイックなのに、笑顔が印象的な重原さん。
仕事も女性としても、強く・優しく・自分らしく生きています。
たくさんの『ありがとう』と美が溢れる重原さんでした。
株式会社 GRAZIEは『OSAKAビジネスフェア ものづくり展+2019』
2019年11月20日(水) 於:マイドームおおさか に出展されます。
マツエクのクレンジング紹介と増毛技術の披露をされるそうなので、足を運んでみてはいかがでしょうか。
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