株式会社データ・ファー・イースト社
経理をアウトソーシングに変えるだけで、容易に高い専門性を確保することが可能になります。
株式会社データ・ファー・イースト社(大阪市北区)は、創業23年目を迎える経理専門アウトソーシングのリーディングカンパニーとして、会計・経理・給与計算・請求業務・支払業務などのアウトソーシングサービスを提供している会社。
女性の従業員が多く、特に働くママたちを積極活用している企業でもあります。
今回は、女性が多い組織構成に至った経緯や組織運営の秘訣などを、代表取締役 森口真有美様にお聞きしました。
主婦が居ない組織は考えられない。
─女性社員、特に主婦の方が多いようですね?
従業員30名のうち、女性が28名です。
副社長が男性ですが、外出が多いので社内はほぼすべて女性ですね(笑)。
女性従業員の7~8割が主婦の方たち。
社員から「大先輩!」と呼ばれる、社歴10年以上の主婦の方も数名います。
─経理専門のアウトソーシング業で23年とは凄いですね。これまでの歴史をお聞かせ下さい。
私一人、狭いアパートの一室でのスタートでしたが、気付けば創業22年を超えていました。
素晴らしいお客様と頼もしいスタッフに囲まれて、日々本当に幸せを実感しています。
弊社には「専任の営業職」がおりません。
お客様やご紹介による新規顧客様にも支えられて、少しずつですが拡大をして参りました。
お客様の顧問税理士の方から「僕の他の顧問先も助けてあげて」と、ご紹介いただくことも少なないんですよ。
─女性が多い組織になった経緯をお聞かせ下さい。
現在は28名が女性、男性が2名という構成ですが、当初は男性も5名いました。
男性は「経営分析を行いたい」「代表と話したい」という大きな理想を持って入社を希望されることが多いのですが、現実の経理業務は細かい仕事が大半です。
男性は、理想と現実のギャップが原因で退職していき、今のような女性が大半という組織になりましたね。
─主婦が多い、そのメリットは?
弊社で働く主婦の方たちは、パートという立場ではあっても経理の仕事に誇りを持っています。
子育ての経験からなのか、お客様や社内スタッフへの心遣い、気遣いがとても上手です。
風通しのよい環境を作ってもらって、主婦は当社にとって無くてはならない人財、強い戦力になっています。
主婦が居ない組織は考えられないですね。
“好きで誇れる”この仕事
─女性が多い組織運営の秘訣は?
育児の関係で、ママたちは急な欠勤や早退が発生することもあります。
急な欠勤や早退に対応できるようにするため、2重3重のフォロー体制を敷き、その業務を工程表で逐一管理しています。
休んだり早退をして他の人にフォローをしてもらった社員にとっては、「ありがとうの貯金」ができたということです。
別の方が同じ状況にあれば、フォローしてあげる。
つまり「ありがとうのお返し」ですね(笑)。
この助け合いの関係を築いてきたことが、女性が多い組織を運営するポイントになっていると思います。
また、急な欠勤や早退に対応しやすくするために、弊社では届け出申請書もネットからできるようにしています。
こういった制度や環境からなのか、「勤務時間は短くても“好きで誇れる”この仕事を永く続けたい!」と皆さんおっしゃています。
大変ありがたいことですね。
─今後、主婦採用をする企業へのアドバイスは?
仕組み、制度をきちんと整備することは当然ですが、「無理をさせない」ことですね。
働くママたちは仕事に夢中になりがち。
家庭のこと、お子さんのことを置いて仕事に集中することがあります。
短期的にみれば企業としてありがたいですが、長期的視点では前向きな人財は永く勤めてもらいたいです。
ママたちにとって優先順位の一番は家庭であり子供です。
私自身も現在子育て中で、子育てをされているママたちの気持ちがよく分かるのですが、「子供の体調が悪い」と聞くと、身を切られる思いです。
真面目なママたちが安心して働ける職場づくりを行うこと。
そういった職場が増えると嬉しいですね。
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